みなさんこんにちは、SHINです。
今年の10月に上陸した台風19号。その爪痕はすさまじく、一部の地域では甚大な被害が出ました。以前、このブログでは、宮城県丸森町方面の阿武隈川の状況をご報告しましたが、今回は福島県側の阿武隈川の状況をご報告いたします。
↑かなり驚きました。 東日本大震災の光景を思い出します。
この場所は完全に水没したようで、道路標識の状態から、当時の流れの強さが伺えます。上の写真の左側ですが、以前は建物がありましたが、今は建物の基礎しか残っておりません。
↑畑も泥と砂でおおわれております。作物はほとんど枯れました。
木の枝に白っぽい枯れ草がかかっているのが見えますか?この高さまで水位が上がったということです。
↑写真の右側にある砂山、何だかわかりますか?
これは、阿武隈川に流れ込む支流の跡です。以前は砂山の部分が谷間になっておりました。奥に橋が見えますよね。あそこから写真の手前まで川が流れていたのです。今は流れがせき止められ、左側にちょろちょろと流れ出ている状態です。
↑この写真が支流と阿武隈川の合流地点でした。今は全く合流しておりません。
続いて、川沿いをちょっと歩いてみましょう↓
川沿いの土手はえぐれ、土がむき出しになっております。

この無数の穴。なんですかね・・・
モグラ・・・?
川全体的に多くの砂や泥が堆積しました。特に岸沿いの体積具合はひどく、流れを失った場所もあります。
ちょうどこの場所↑で、地元の釣り人と遭遇。その方は休憩時間に遊びに来るそうです。冬場は深いところにスモールマウスバスがいるそうなので、そういう所を狙うと良いそうです!
川全体を高い所から見渡すとこんな感じです↑
冬なので、水の色が透き通ってきましたね。夏はプランクトンが多いので透明度が下がりますが、冬はプランクトンがいなくなるので、透明度が高まります。海の水だと、それがハッキリわかります。寒いけど、透明な海水を見たい人は真冬の海を見に行ってみてください。
ちなみに、水害を受ける前のこの場所の写真がありました。こちらです↓
季節が違うので見え方が違いますが、それにしても岸沿いの植物がだいぶ減ったのが見比べてわかります。
岩の位置は・・・、それほど変わっていないような気がします。
今回、川沿いルートを車で走って気付いたのですが、場所によって復旧スピードが異なることが分かりました。この記事でご紹介した地域は『とりあえずゴミや瓦礫を道路の端によけてある』といった状態に見えました。ですが、工事車両も何台か入っていますし、作業はきちんと進めているようなので安心しました。
ここまでは、大変な状況ばかりをご報告しておりましたが、少し嬉しい出来事もありました。
こちらの写真をご覧ください↓
↑わかります? では、拡大してみます↓
『弘法の噴水』復活です!!
以前立ち寄ったときは完全に壊れておりましたが、今は復活しております。阿武隈ライン舟下りも見どころが復活してよかったですね。以前の様子はコチラからご覧ください↓

今年は、台風19号という予想もしていなかった災害で阿武隈川の釣りが一旦停止してしまいました。ですが、一旦停止したことで、私は自分の中の気持ちに気付きました。それは、『いつも釣りをしている地域の人のために何かしたい』という気持ちと、『やっぱり阿武隈川で魚釣りをしたい!』という気持ちです。
実際に、今年は丸森町のボランティア活動にも参加させていただきました。そして、こういう状況のためちょっと抵抗はありましたが、今回は久々の釣りもさせていただきました。釣りをしているときには、地元の方ともお話をし、災害から少しずつ復興してきているお話も聞けましたし、みなさん釣り人に対して好意的であることも確認できました。
昨今、釣り禁になる場所が増えたり、釣り人に対する印象が悪くなったりと、あまり良い話を聞きませんが、今日はこのようなお話を聞けてとても安心しました。
これは全ての釣り場でも言えることですが、車の停め方やゴミのポイ捨てなど、最低限のマナーを守り信頼を得ることで、地元の方と釣り人との間に安心が生まれると私は感じております。
save field. save community.
釣り場の保全だけではなく、そこに住む人たちの生活を害さないことにも気を配っていきたいものです。
『多くの知恵を学ぶきっかけとなる釣り』を後世に伝えるためにも・・・。

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